2023-01-01から1年間の記事一覧
5月になりました。こんな感じで本を読んでいます。4月に読んだけれど感想を書いていない本について感想をまとめるかもしれませんが、先ずはこういう所から。 姜尚中(総監修)「アジア人物史11」集英社:読了 姜尚中(総監修)「アジア人物史10」集英社:読…
古代ギリシアのポリス世界というと、武装自弁で軍役を果たす市民が政治に参加する世界として知られています。そんな市民の多くは土地を持ち、農業を行う、あるいは商工業を営むと言った形で生計を立てている者が多く見られます。しかし、商業活動に関わる、…
唐の歴史は安史の乱の前と後で大きく代わると言うことは言われています。前半の頭部ユーラシアの「世界帝国」という感じだった時と比べ、後半になると唐は藩鎮の割拠や対外的劣勢などのなか、中国型王朝へと転換していくと言うことが言われています。人によ…
新大陸と旧大陸の結びつき、世界史の始まり、大航海時代とその後の動きについて伊はそのように言われたりもしています。一方でこの過程を通じ、ヨーロッパにより新大陸のアステカ帝国、インカ帝国が征服され、さらに新大陸の先住民が疫病により打撃を受けた…
新年度を迎えましたが,皆様いかがお過ごしでしょうか。 3月はかなり色々読んで感想を書きましたが、4月はどうなりますか。とりあえずこんな本を読んでいます。 マアザ・メンギステ「影の王」早川書房:読了 杉本陽奈子「古代ギリシアと商業ネットワーク」京…
アジア人物史2巻は2世紀から7世紀、それも仏教の展開に関係する南アジアの事柄(上座部仏教、大乗仏教の成立や発展)と、東アジアを中心とした内容となっています。扱われる人物もナーガールジュナ、ブッダゴーサ、ムハンマドといったところをのぞくと、すべ…
中国の歴史のなかで、唐の時代というと日本との関係では遣唐使の派遣、様々な文物の受容、鑑真の渡来など、さまざまなことがあがるかと思います。また、現代においても李白や杜甫の漢詩は漢文の授業で習ったりもしますし、「貞観政要」をリーダー論の書籍と…
古代ローマの軍事を扱った書籍はいくつかありますが、共和政期の市民軍からマリウスの軍制改革により職業軍人化の道が開け、内乱の1世紀をへて帝国が樹立されると常備軍となり、元首政期、常備軍化した軍団兵は辺境を中心に配備されたといった、帝政前期のあ…
ジキル博士の娘メアリと、その妹でハイドの娘ダイアナ、そのほかマッドサイエンティストの「娘たち」の活躍と「アテナ・クラブ」の結成を描いた「メアリ・ジキルとマッドサイエンティストの娘たち」、その最後の方ででてきたヴァン・ヘルシング博士の娘とい…
世界史リブレット人の新刊は東ローマ皇帝ユスティニアヌスを取り上げています。世界史でも「ローマ法大全」の編纂、ローマ帝国の領土の再征服戦争、そしてハギア・ソフィア聖堂(これは再建ですが)と言ったことが取り上げられる人物です。 本書では、皇后テ…
集英社のアジア人物史の1巻は古代世界を扱います。各地の神話の部分から話を始めますが、ここで結構ページをさいています。その後西アジア、東アジア、北アジア、南アジア、東南アジアといった各地の人物を扱いながら歴史を書いていきます。 やはり、史料的…
3月になりました。年度末ですね。 今月はこんな感じで本を読んでいます。 姜尚中(総監修)「アジア人物史2 世界宗教圏の誕生と割拠する東アジア」集英社:読了 森部豊「唐 東ユーラシラの大帝国」中央公論新社(中公新書):読了 井上文則「軍と兵士のロー…
歴史を書くと言うことについて、歴史学入門といった本は数々あります。しかし基本的にそれは大人向けのものがおおいと言う具合でした。しかし、本書は児童文学作家が本職の歴史研究者の監修を受けつつ,子どもでも分かるように歴史学についてまとめています…
ディーノ・ブッツァーティというと、なんとも不思議な幻想的な話を読んだ記憶があるイタリアの作家です。「神を見た犬」「タタール人の砂漠」など、ここで感想を書いていたような記憶もあります(なかったらごめんなさい)。そんなブッツァーティが第2次大戦…
時代はペロポネソス戦争時代、ニキアスの平和のもとつかの間の平穏を取り戻したアテネにおいて、当時の人々がどのような暮らしを送っていたのか。市井の人々の暮らしぶりを描いていきます。設定として、1日を1時間ごとに区切って章を構成し、各章1人の主人公…
(1月に読んだ本ですが、感想を書くのが遅くなりました。) かつては邸宅だったが、それが改造されてできた集合住宅の望楼館、そこには不思議な人々が住んでいました。人の言葉をわかるかどうかも怪しくなった犬のように生きる女性、ずっとテレビを見ていて…
(1月に読んだ本ですが、感想を書くのが遅くなりました) シリーズものとして、人物を通じて通史を描いていこうとするアジア人物史の8巻は17世紀から19世紀、アジア各地域がヨーロッパ近代世界と相対するようになる巻です。繁栄の時代を迎えていたアジア諸地…
(1月に読んだ本ですが、感想書くのが遅くなりました) ホメロスのトロイア戦争を題材とした叙事詩『イリアス』『オデュッセイア』というと西洋の古典文学としてその名前が真っ先に挙がるものであると思います。イリアスについてはトロイア戦争最後の1年のそ…
2月になりました。なんか忙しくて更新できていませんが、本は読んでいます。1月分の感想も今月に書く予定です それはさておき現在このような本を読んでいます。 ディーノ・ブッツァーティ「ブッツァーティのジロ帯同記 1949年、コッピ対バルタリのジロ・デ…
昨年度の色々な人のベスト本を見ているとき、複数の方が挙げている本はどんな感じなんだろうと思って手に取ることがあります。これもそのような形で手に取ってみた本ですが、2本の長編が納められていました。執筆歴はそれ程長くないようですが、評価も高いよ…
集英社から歴史のシリーズものが刊行される,それも人物中心西ながら過去の歴史を見るということで,果たしてどのようなものなのか楽しみにしていました。そして昨年末、2巻同時刊行という形で始まったのが「アジア人物史」シリーズです。 今回、感想を書い…
2023年を迎えました。皆様いかがお過ごしでしょうか。 1月はこのような本を読んでいます。 あと、昨年かけなかったアジア人物史7巻の感想は書きたい。そして、色々と面白い本は後半に読んだのですが、残念ながら感想執筆は間に合いそうにない。2月分に回す…