まずはこの辺は読んでみよう

しがない読書感想ブログです。teacupが終了したため移転することと相成りました。

2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

クレア・キーガン「青い野を歩く」白水社(エクス・リブリス)

白水社から刊行されている「エクス・リブリス」シリーズは、なかなか面白い作品が多いのですが、アイルランドの若手作家の手になるこの短編集も期待に違わぬ面白い本でした。 過去から続く(あるいは過去にあった)何かが確実に終わりを迎え、そのことからく…

ミロラド・パヴィチ「ハザール事典(男性版・女性版)

かつて中央アジアに実在し、忽然と姿を消したハザールという民族がいました。彼らはユダヤ教を信仰した数少ない民族ですが、本書はハザールがキリスト教、イスラム教、ユダヤ教のどれを受け入れるのかをめぐって論争があり、それぞれの当事者がまとめた 文章…

1月の読書

現在、このような本を読んでいます。もうそろそろ読み終わる本もあれば、まだまだかかる物もあります。しかし、図書館で借りて、期限が迫っているにもかかわらず全然進んでいないのはどうなんだか。 コーマック・マッカーシー「ブラッド・メリディアン」早川…