まずはこの辺は読んでみよう

しがない読書感想ブログです。teacupが終了したため移転することと相成りました。

2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ウンベルト・エーコ(堤康徳訳)「バウドリーノ(上・下)」岩波書店

「薔薇の名前」、「フーコーの振り子」などで有名なウンベルト・エーコの久々の小説は、12世紀から13世紀の中世ヨーロッパを舞台とした、虚構と現実の 狭間が段々とよく分からなくなっていきながら展開される冒険小説のようなものでした。しかし単なる冒険小…

ジュディス・ヘリン「ビザンツ 驚くべき世界帝国』白水社

中世の地中海世界において1000年の長きにわたって存在したビザンツ帝国、しかし現代においてビザンツ帝国に対する扱いはあまり良くないところがありま す。byzantineという英語の単語にはずるがしこいとか複雑、陰険などの意味があるようですし、今年出た塩…

11月の読書

神保町の古本市などで月末に大量に本を購入して、11月に突入したわけですが、はたしてどうなるんでしょうかねえ。 岡美穂子「商人と宣教師」東京大学出版会:読了 小島毅「中国思想と宗教の奔流」講談社:読書中 プラトン「プロタゴラス」岩波書店(岩波文庫…