まずはこの辺は読んでみよう

しがない読書感想ブログです。teacupが終了したため移転することと相成りました。

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

近藤和彦「近世ヨーロッパ」山川出版社(世界史リブレット)

かつてはユーラシア大陸の西の辺境の、決して豊かとは言い難い世界だったヨーロッパが、近現代においては世界の覇権を握り主導していきます。しかし。どのようにして近代に覇権を握る礎が築かれてきたのでしょうか。 本書では、1500年頃から1800年ころをヨー…

高畠純夫・齋藤貴弘・竹内一博「図説古代ギリシアの暮らし」河出書房新社

古代ギリシアの歴史というと、アテネの民主政やスパルタの国政など、ポリスの政治制度の歴史やペルシア戦争、ペロポネソス戦争といった戦争、政治的な出来事の歴史から、ポリスで暮らす人々についての社会史的な研究、さらに古代ギリシア人が様々な事象をど…

イヴォ・アンドリッチ(松谷健二訳)「ドリナの橋」恒文社

旧ユーゴスラヴィアを構成していたボスニア、そこをながれるドリナ川にかけられた石造りの橋と、橋のそばにある街ヴィシェグラード。この街と橋を舞台に、オスマン帝国大宰相ソコルル・メフメト・パシャが川に橋をかけるところから、第一次大戦のはじまりと…

桃崎有一郎「武士の起源を解きあかす」筑摩書房(ちくま新書)

武士の起源というと、かつて教科書の記述は地方から現れた武装する在地領主たちで、それが貴族にとってかわったというながれで説明され、最近では職能論的説明や、都の武官にルーツがあるなどの説明ももりこまれています。様々な研究が進み、その成果が取り…

貴堂嘉之「移民国家アメリカの歴史」岩波書店(岩波新書)

(先月読み終わっていたのですが、感想をまとめるのに時間がかかり、今月の投稿としました)アメリカというと、「移民の国」であり、様々な国や地域からやってきた人々により国が発展させられてきた、そしてあらゆる国や地域の人々に対し門戸を開いていると…

11月の読書

11月になりました。もう今年もあとわずか、果たしてどんな本を読めるのか。 とりあえず、こんな本を読んでいます。 近藤和彦「近世ヨーロッパ:」山川出版社(世界史リブレット):読了 イヴォ・アンドリッチ「ドリナの橋」恒文社:読了 アリ・スミス「両方…