まずはこの辺は読んでみよう

しがない読書感想ブログです。teacupが終了したため移転することと相成りました。

2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

フランク・オコナー(阿部公彦訳)「フランク・オコナー短編集」岩波書店(岩波文庫)

村上春樹が「フランク・オコナー国際短篇賞」という文学賞を受賞したことで、フランク・オコナーという作家がいることを知った人は多いのではないでしょうか。 始めに状況をはっきりさせず、徐々に情報が小出しにされていくけれど、最後まで分からないことが…

トム・ジョーンズ(岸本佐知子訳)「拳闘士の休息」河出書房新社(河出文庫)

元ボクサーで、コピーライター、用務員等々の経歴を持ち、てんかんや糖尿病などの病気に苦しみながら小説を書き上げたという、極めて変わった経歴を持つトム・ジョーンズの短編集です。 表題作「拳闘士の休息」、弟子にアドバイスをするアル中の元チャンピオ…

澤田典子「アテネ民主政 命をかけた八人の政治家」講談社(選書メチエ)

アテネ民主政というと、成人男子市民による直接民主政ということは、教科書レベルでも習うことです。クレイステネスの改革によって一応できあがったとされる民主政が、その後どのような歩みをたどったのか、本書が扱うのはそのような内容です。 ミルティアデ…

4月の読書

4月はこんな感じで本を読んでいます。 フランク・オコナー「フランク・オコナー短編集」岩波書店(岩波文庫):読了 藤本正行「長篠の戦い 信長の勝因・勝頼の敗因」洋泉社(歴史新書):読了 松方冬子「オランダ風説書」中央公論新社(中公新書):読了 澤…