まずはこの辺は読んでみよう

しがない読書感想ブログです。teacupが終了したため移転することと相成りました。

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

張愛玲(濱田麻矢訳)「中国が愛を知ったころ」岩波書店

「傾城の恋」など、日本占領下の上海に突如現れ多くの作品を残した張愛玲は現代中国を代表する作家の1人であり、多くのファンがいる作家でもあります。日本占領下の上海で活躍し、その後は香港、アメリカへと渡っていった彼女の作品は台湾、香港で人気を博し…

吉川忠夫「顔真卿伝」法藏館

顔真卿というと、世界史の授業で唐の歴史を扱うと、書家として文化史分野で必ず名前があがる人物です。顔真卿といえば書道、ということで、彼の活動の中で書に関することだけがピックアップされ、あとは安史の乱に際し、義勇兵を募って戦ったということが軽…

今井昭夫「ファン・ボイ・チャウ」山川出版社(世界史リブレット人)

世界史リブレット人の新刊はファン・ボイ・チャウです。東南アジアの民族運動の歴史を勉強すると、ファン・ボイ・チャウの東遊運動というものは必ず出てきます。日露戦争後の日本にベトナムからの留学生をどんどん送り込んで学ばせ、それにより民族運動を担…

2月の読書

2月になりました。2月はこのような本を読んでいます。 エリオットの「ミドルマーチ」、面白いのですが次の感が出るのが今年の秋、そして全4巻くらいになるみたいなので、全部出てから感想を書こうかどうしようか思案中です。 櫻井康人「図説十字軍」河出書…