まずはこの辺は読んでみよう

しがない読書感想ブログです。teacupが終了したため移転することと相成りました。

2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ショレム・アレイヘム(西成彦訳)「牛乳屋テヴィエ」岩波書店(岩波文庫)

ウクライナのユダヤ人集落に暮らすテヴィエは牛乳屋として生計を立て、妻と娘達に囲まれながら、大金持ちというわけではないけれどもそれなりに生きていく事ができています。そんな彼が著者に手紙で自分の身の回りに起きた事を語るスタイルで書かれた話がま…

コルム・トビーン(栩木 伸明訳)「ブルックリン」白水社

時代は第二次大戦後、主人公のアイリーシュがアイルランドのエニスコーシーからブルックリンへ渡り、苦しいことや楽しいことをいろいろと経験し、やがてダ ンスパーティで出会ったイタリア系移民のトニーと恋をし、そしてある出来事をきっかけに帰郷するが、…

指昭博(編)「ヘンリ8世の迷宮 イギリスのルネサンス君主」昭和堂

本当は7月中にアップする予定でしたが、大幅に遅れました。 ヘンリ8世というと、宗教改革とか、6人の奥さんとか、そういう話が良く出てきます。ここ数年の間だと日本でも「ブーリン家の姉妹」とかででてきたり、海 外ドラマでTudorsというのがCSかなにかで…

オルハン・パムク(宮下遼訳)「わたしの名は赤」早川書房(ハヤカワepi文庫)

本当は7月に読み終わったので、7月のお薦めに入れるべきなのですが、記事を書く暇が無く8月にアップすることになりました。 ノーベル文学賞受賞作家オルハン・パムクの日本で最初に翻訳された作品がこの「わたしの名は赤(最初に翻訳されたときは「わたしの…

8月の読書

8月はこんな感じ。 ・小川剛生「足利義満」中央公論新社(中公新書):読了 ・マルセル・シュウォッブ「少年十字軍」王国社:読了 ・ミルトン「失楽園(上)(下)」岩波書店(岩波文庫):読了 ・ショレム・アレイヘム「牛乳屋テヴィエ」岩波書店(岩波文庫…