まずはこの辺は読んでみよう

しがない読書感想ブログです。teacupが終了したため移転することと相成りました。

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ケン・リュウ( 古沢嘉通訳)「 蒲公英(ダンデライオン)王朝記 巻ノ二: 囚われの王狼」早川書房

ケン・リュウが項羽と劉邦の話を土台として作り上げたSFシリーズの2巻目がでました。前回はシリーズ1冊目の半分ということで、この先にどうなるのかは まだわからない状態で話が終わり、時間を待てという展開で終わりましたが、この間ではどのような展開に…

アリステア・マクラウド(中野恵津子訳)「彼方なる歌に耳を澄ませよ」新潮社

「灰色の輝ける贈り物」のアリステア・マクラウドは非常に寡作な作家ですが、その中で唯一の長編が本書です。ケープ・ブレトン島に暮らす人々、そこを離れ た人々を題材にした短編が多い彼の長編作は、やはりケープ・ブレトン島を中心とし、そこに生きる人々…

アリステア・マクラウド(中野恵津子訳)「灰色の輝ける贈り物」新潮社

カナダのニューファンドランド島とプリンスエドワード島(赤毛のアン関係で有名なところ)のちかくにあるケープ・ブレトン島、そこはスコットランドから やってきた人々の子孫が多くすみ、漁師や坑夫として己の肉体を駆使して働いてきた人々が多くいました。…

松本弘「ムハンマド・アブドゥフ」山川出版社(世界史リブレット人)

ムハンマド・アブドゥフ、と言われても何をした人なのかわからないという人が多いと思います。高校の世界史などで彼についての扱いはどのようなものかとい うと、パン・イスラム主義者アフガーニーの影響を受け、教育と宗教の分野で近代的な要素をとりいれた…

6月の読書

6月になりました。5月はあまり読めませんでしたが、どうなりますかね。 ケン・リュウ「蒲公英王朝記 巻ノ二: 囚われの王狼」早川書房:読了 アリステア・マクラウド「彼方なる歌に耳を澄ませよ」新潮社:読了 アリステア・マクラウド「灰色の輝ける贈り物…