まずはこの辺は読んでみよう

しがない読書感想ブログです。teacupが終了したため移転することと相成りました。

2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

今年のベスト本

サイトの方でちょこっと書いてみましたが、こちらでは補足っぽいことを。 (なお、ベストはこういう感じです) ・イスマイル・カダレ「死者の 軍隊の将軍」と他の作品(これが面白かっ たので、他のカダレ作品にも手を出すことに。他の作品もいいですね。今…

イスマイル・カダレ「夢宮殿」東京創元社

ある帝国(おそらく19世紀前半頃のオスマン帝国だろうと思われます。それを窺わせる描写があるので)に、夢を収集し、選別し、それを解釈する「タビル・ サライ」という役所が存在します。主人公のマルク・アレムはそこで勤めることになり、はじめは夢の選別…

石川博樹「ソロモン朝エチオピア王国の興亡」山川出版社

高校世界史において、エチオピア王国の歴史というと、近代のアフリカ史において、独立を保った数少ない国家として取り上げられる時と、第2次大戦後の現代 の話(最後の皇帝ハイレ・セラシエが革命で打倒されたことや、その後の長きにわたる内戦状態)が取り…

12月の読書

いよいよ今年も終わりですね。今月はこんな感じで本を読んでいます。 山脇直司「社会思想史を学ぶ」筑摩書房(ちくま新書):読了 井上浩一「ビザンツ皇妃列伝」白水社:読了 アンリ・トロワイヤ「イヴァン雷帝」中央公論新社(中公文庫):読了 庄子大亮「…