まずはこの辺は読んでみよう

しがない読書感想ブログです。teacupが終了したため移転することと相成りました。

2009-12-10から1日間の記事一覧

イスマイル・カダレ「夢宮殿」東京創元社

ある帝国(おそらく19世紀前半頃のオスマン帝国だろうと思われます。それを窺わせる描写があるので)に、夢を収集し、選別し、それを解釈する「タビル・ サライ」という役所が存在します。主人公のマルク・アレムはそこで勤めることになり、はじめは夢の選別…

石川博樹「ソロモン朝エチオピア王国の興亡」山川出版社

高校世界史において、エチオピア王国の歴史というと、近代のアフリカ史において、独立を保った数少ない国家として取り上げられる時と、第2次大戦後の現代 の話(最後の皇帝ハイレ・セラシエが革命で打倒されたことや、その後の長きにわたる内戦状態)が取り…