まずはこの辺は読んでみよう

しがない読書感想ブログです。teacupが終了したため移転することと相成りました。

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

坪井祐司「ラッフルズ」山川出版社(世界史リブレット人)

シンガポールの高級ホテルとして名高いラッフルズ・ホテル、その名の由来となったのはシンガポールの創設者として知られるラッフルズです。しかし、彼がどのような生涯を送ったのかと聞かれると答えに困る人が多いのではないでしょうか。イギリスの植民地建…

上半期ベスト

上半期ベストはこの10冊エリザベス・ドネリー・カーニー「アルシノエ二世」張愛玲「中国が愛を知ったころ」小池登・佐藤昇・木原志乃(編著)「『英雄伝』の挑戦」川島重成・古澤ゆう子・小林薫(編)「ホメロス『イリアス』への招待」山之内克子「物語オ…

山之内克子「物語オーストリアの歴史」中央公論新社(中公新書)

オーストリアというと、面積は大体北海道と同じくらいの広さですが、首都のウィーンなどを中心に音楽と芸術が盛んであることや、ウィンタースポーツなどで知られている国だと思います。この国の歴史というと、ウィーンの起源となる都市が古代ローマに由来す…

ユーディト・W・タシュラー(浅井晶子訳)「国語教師」集英社

作家のクサヴァー・ザントは高校のワークショップの担当者である国語教師と連絡をとりました。そして元恋人マティルダが担当の国語教師であることを知ったクサヴァーはワークショップの相談をするべきところで昔を懐かしんで関係ない話を展開し始めます。そ…

6月の読書

今年ももう五ヶ月が過ぎ、もうすぐ半年が過ぎようとしています。そんな6月はこのような本を読んでいます。「国語教師」はオーストリア出身の作家の作品で、中公新書の「物語オーストリアの歴史」があったり、「チャンドス卿の手紙」があったり、1人オースト…