まずはこの辺は読んでみよう

しがない読書感想ブログです。teacupが終了したため移転することと相成りました。

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ピエルドメニコ・パッカラリオ、フェデリーコ・タッディア(浅野典夫監修・森敦子訳)「だれが歴史を書いてるの?」太郎次郎社エディタス

歴史を書くと言うことについて、歴史学入門といった本は数々あります。しかし基本的にそれは大人向けのものがおおいと言う具合でした。しかし、本書は児童文学作家が本職の歴史研究者の監修を受けつつ,子どもでも分かるように歴史学についてまとめています…

ディーノ・ブッツァーティ(安家達也訳)「ブッツァーティのジロ帯同記 1949年、コッピ対バルタリのジロ・ディ・イタリアを追う」未知谷

ディーノ・ブッツァーティというと、なんとも不思議な幻想的な話を読んだ記憶があるイタリアの作家です。「神を見た犬」「タタール人の砂漠」など、ここで感想を書いていたような記憶もあります(なかったらごめんなさい)。そんなブッツァーティが第2次大戦…

フィリップ・マティザック(高畠純夫監訳、安原和見訳)「古代ギリシア人の24時間 よみがえる栄光のアテネ」河出書房新社

時代はペロポネソス戦争時代、ニキアスの平和のもとつかの間の平穏を取り戻したアテネにおいて、当時の人々がどのような暮らしを送っていたのか。市井の人々の暮らしぶりを描いていきます。設定として、1日を1時間ごとに区切って章を構成し、各章1人の主人公…

エドワード・ケアリー(古屋美登里訳)「望楼館追想」東京創元社(創元文芸文庫)

(1月に読んだ本ですが、感想を書くのが遅くなりました。) かつては邸宅だったが、それが改造されてできた集合住宅の望楼館、そこには不思議な人々が住んでいました。人の言葉をわかるかどうかも怪しくなった犬のように生きる女性、ずっとテレビを見ていて…

姜尚中(総監修)「アジア人物史 第8巻 アジアのかたちの完成」集英社

(1月に読んだ本ですが、感想を書くのが遅くなりました) シリーズものとして、人物を通じて通史を描いていこうとするアジア人物史の8巻は17世紀から19世紀、アジア各地域がヨーロッパ近代世界と相対するようになる巻です。繁栄の時代を迎えていたアジア諸地…

パット・バーカー(北村みちよ訳)「女たちの沈黙」早川書房

(1月に読んだ本ですが、感想書くのが遅くなりました) ホメロスのトロイア戦争を題材とした叙事詩『イリアス』『オデュッセイア』というと西洋の古典文学としてその名前が真っ先に挙がるものであると思います。イリアスについてはトロイア戦争最後の1年のそ…

2月の読書

2月になりました。なんか忙しくて更新できていませんが、本は読んでいます。1月分の感想も今月に書く予定です それはさておき現在このような本を読んでいます。 ディーノ・ブッツァーティ「ブッツァーティのジロ帯同記 1949年、コッピ対バルタリのジロ・デ…