まずはこの辺は読んでみよう

しがない読書感想ブログです。teacupが終了したため移転することと相成りました。

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

佐藤信弥「周 理想化された古代王朝」中央公論新社(中公新書)

中国の王朝というと、殷周秦漢…といった順番はどこかで覚えさせられた人は多いのではないでしょうか。しかし、高校の世界史では周の時代の後半は春秋時 代・戦国時代とよんで、周の諸侯だった斉や晋の「春秋五覇」、韓魏趙燕斉楚秦の「戦国七雄」といった国…

設樂國廣「ケマル・アタテュルク」山川出版社(世界史リブレット人)

2016年夏、クーデタ未遂事件で注目を浴びたトルコですが、第1次世界大戦後、アジアにおいて国民国家建設、民族独立を目指す運動が活発化した時期に新 しい体制の国家を作り上げています。西欧を手本とした近代化、イスラム圏に属し、国民の多くはやはりイス…

奈良修一「鄭成功」山川出版社(世界史リブレット人)

鄭成功というと、歌舞伎の演目「国姓爺合戦」では彼をモデルにした和藤内が主人公となっていることで知っている人も多いのではないでしょうか。中国人の父 と日本人の母を持ち、東アジアの海の世界で活躍した彼は、流動的な近世アジア海域世界を象徴する人物…

9月の読書

9月はこういう本を読んでいます。 C.S.ルイス「魔術師のおい ナルニア国物語1」光文社(古典新訳文庫):読了 佐藤信弥「周」中央公論新社(中公新書):読了 西川武臣「ペリー来航」中央公論新社(中公新書):読了 カルミネ・アバーテ「帰郷の祭り」未知…