まずはこの辺は読んでみよう

しがない読書感想ブログです。teacupが終了したため移転することと相成りました。

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

松浦義弘「ロベスピエール」山川出版社(世界史リブレット人)

1789年に始まったフランス革命は、人によっては「劇薬」という表現を使うほどの出来事でした。近代社会の原理として機能する様々なものが現れ、よその国や地域にも大きな影響を与え、それは現代世界にも継承されています。一方で革命において大きな変化が起…

佐藤真理恵「仮象のオリュンポス 古代ギリシアにおけるプロソポンの概念とイメージ変奏」月曜社

古代ギリシア語に「プロソポン」という単語があります。この言葉は第一義的には顔、そして前面や正面といった意味があり、そのほか顔つきや容貌、仮面、役柄やキャラクター、登場人物、さらに人、存在、法的人格、人などの特徴という意味があり、神学では位…

Peter Thonemann「the Hellenistic Age」Oxford Univ.Press(Very Short Introductions)

アレクサンドロスの東征により広大な世界が1人の支配下に入るも、彼の死後の後継者戦争によって複数の国に分裂していきました。そして、地中海東岸からアフガニスタンのほうにまで広がる世界がギリシア人の活動する舞台となり、ギリシアの文化もよその地域に…

3月の読書

3月になりました。今月はこんな本を読んでいます。 佐藤真理恵「仮象のオリュンポス」月曜社:読了 エリック・H・クライン(安原和見訳)「B.C.1177」筑摩書房:読了 石原比伊呂「足利将軍と室町幕府」戎光祥出版:読了 黒嶋敏「秀吉の武威、信長の武威」平…