まずはこの辺は読んでみよう

しがない読書感想ブログです。teacupが終了したため移転することと相成りました。

2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

渡邉大門「黒田官兵衛 作られた軍師像」講談社(講談社現代新書)

角川選書から「黒田官兵衛・長政の野望」をだされた渡邊大門先生が、講談社現代新書からは黒田官兵衛の伝記をだしました。角川の方は関ヶ原の合戦前後のこ とがらに集中しているのですが、今回は官兵衛の出自、信長存命中のころのことや秀吉のもとでの活躍に…

加藤九祚「シルクロードの古代都市 アムダリヤ遺跡の旅」岩波書店(岩波新書)

加藤九祚先生は長年中央アジアで遺跡の発掘調査に従事し、旧ソ連圏における中央アジア研究の成果を「アイハヌム」という一人雑誌を刊行して掲載したり、現 地の研究者の著作を翻訳して日本に紹介してきた方です。かなり昔に岩波新書から「中央アジア歴史群像…

加藤博「ムハンマド・アリー 近代エジプトを築いた開明的君主」山川出版社(世界史リブレット人)

ムハンマド・アリーによる近代国家建設の試みと行き詰まり、帝国への野望と挫折をコンパクトにまとめた一冊です。「人を通して時代を読む」というシリーズ 全般のコンセプトとなる帯文から考えると、ムハンマド・アリーの生涯を通じて地中海世界、そして近代…

小林義廣「王安石 北宋の孤高の改革者」山川出版社(世界史リブレット人)

王安石というと、世界史の教科書でも新法の実施者としてその名は必ず登場する人物です。本書は前半で王安石の生涯についてまとめ、後半で彼が実施した新法 の概要、その目標(官界の綱紀粛正・気風刷新、富国強兵)、新法に対する反対意見と王安石の関係、国…

9月の読書

9月はこのような感じで本を読んでいます。 (9/25の拍手へのコメント) コメントありがとうございます。最近出た新書も楽しく読ませて頂きました。そちらの感想も現在執筆中なのですが(本当はもっと先に感想をアップしているはずだったのですが…)、はたし…