まずはこの辺は読んでみよう

しがない読書感想ブログです。teacupが終了したため移転することと相成りました。

2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

今月は今のところこの2冊かな。

トマージ・ディ・ランペドゥーサの「山猫」とロナルド・トビの「鎖国という外交」はなかなか面白いですね。とはいえまだ9月は半分以上あるので、もっと面白い本が出てきたらそれに変えるかもしれませんが、この2冊は紹介してみようかなと思っています。 「山…

ロナルド・トビ「鎖国という外交」小学館

江戸時代は決して「鎖国」ではないということは最近の研究ではほぼ常識になってきています。長崎、松前、対馬、薩摩という4つの玄関口を通じて外から入ってくる物や人、情報を江戸幕府がおさえるためにとった体制が、19世紀に「鎖国」という言葉で表されるよ…

トマージ・ディ・ランペドゥーサ「山猫」岩波書店(岩波文庫)

イタリア統一運動(リソルジメント)の波にさらされるシチリア島を舞台に、衰退していくシチリアの大貴族サリーナ公爵家のドン・ファブリーツィオの目を通して描かれる古き貴族社会の衰退と新興勢力の台頭、古き社会が新しい物に取って代わられる有様の物語…

9月の読書

9月はこんな感じで本を読んでいます。 オウィディウス「恋愛指南」岩波書店(岩波文庫) 西田利貞「新・動物の「食」に学ぶ」京都大学学術出版会(学術選書) ポール・プティ&アンドレ・ラロンド「ヘレニズム文明」白水社(文庫クセジュ) スティーブン・ラ…