まずはこの辺は読んでみよう

しがない読書感想ブログです。teacupが終了したため移転することと相成りました。

今月は今のところこの2冊かな。

トマージ・ディ・ランペドゥーサの「山猫」とロナルド・トビの「鎖国という外交」はなかなか面白いですね。とはいえまだ9月は半分以上あるので、もっと面白い本が出てきたらそれに変えるかもしれませんが、この2冊は紹介してみようかなと思っています。

 

「山猫」は映画は見たことがあったけれど小説は読んだことが無く、それがイタリア語原典からの初翻訳だというので読んでみましたが、なかなか面白く読めました。もっとも、よんでいるとバート・ランカスターアラン・ドロンクラウディア・カルディナーレの顔が思い出されてしまって、ついついそっちのイメージに引きずられていました。

 

鎖国という外交」は研究レベルではもう常識とかしている江戸時代は「鎖国」ではないという主張を一般向けに分かりやすくまとめた本です。それにしても、江戸時代初期にはあくまでキリスト教の排除という発想であって(一度撤退したイギリスの再訪を拒否したのはチャールズ2世の奥さんがポルトガル人だったかららしい。まあチャールズ2世自身あとでカトリックになっちゃいますが…)、「鎖国」だからではなかったというのはしらなかったな。