まずはこの辺は読んでみよう

しがない読書感想ブログです。teacupが終了したため移転することと相成りました。

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

小松久男(編)「1905年 革命のうねりと連帯の夢」山川出版社(歴史の転換期)

山川出版社の「歴史の転換期」シリーズも6冊目、半分を超えました。今回の配本は1905年、日露戦争の終結、「血の日曜日」事件をきっかけにしたロシア第一革命の始まり、ベンガル分割令、イラン立憲革命の始まりなど、世界史的にも大きな出来事が次々に起きた…

丹羽宣子「〈僧侶らしさ〉と〈女性らしさ〉の宗教社会学」晃洋書房

宗教は人々の生活や考え方に対して影響を及ぼしてきましたが、それは男らしさ、女らしさといったものを規定する際にもみられます。性別による役割や序列を規定したり、正当化するさいに宗教が大きな影響を及ぼしてきたことは忘れてはいけないことでしょう。…

パオロ・コニェッティ(関口英子訳)「帰れない山」新潮社

主人公ピエトロはミラノ育ち。毎年夏は母親が気に入ったことをきっかけにもつことになったモンテローザにある別荘へ家族で行き、そこで過ごします。そんな彼が現地で出会ったのが親戚のもとで牛飼いをする同い年のブルーノ。二人はやがて心を通わせるように…

小池登・佐藤昇・木原志乃(編著)「『英雄伝』の挑戦」京都大学学術出版会

「ヒストリエ」の主人公エウメネスの主要な伝記史料のひとつはプルタルコス「英雄伝」に書かれたエウメエネス伝です。古代ギリシア・ローマ世界で活躍した人物2人を対比するかたちでまとめあげた「英雄伝」は日本語も含めた諸言語で訳され、多くの人々に読…

3月の読書

3月になりました。気がつけばもう1年のうち6分の1が過ぎてしまったんですね。 で、3月は以下のような本を読んでいます。 小松久男(編)「1905年」山川出版社(歴史の転換期):読了 丹羽宣子「〈僧侶らしさ〉と〈女性らしさ〉の宗教社会学」晃洋書房:…