まずはこの辺は読んでみよう

しがない読書感想ブログです。teacupが終了したため移転することと相成りました。

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ヤマザキマリ「オリンピア・キュクロス1」集英社

2020年、真夏の東京でオリンピックが開かれることになっており、開催に向け急ピッチで準備作業を進めているようです。はたして今度のオリンピックがどうなるのかはわからないですが、いまから54年前、1964年の東京オリンピックは戦後日本の復興、高度成長の…

張愛玲(藤井省三訳)「傾城の恋/封鎖」光文社(古典新訳文庫)

上海の落ちぶれた名家の出戻り令嬢と、海外で財を築き上げた華僑のプレイボーイの恋の駆け引きと、その顛末を描いた表題作「傾城の恋」、上海の路面電車の車中で突如繰り広げられた泡沫の夢のような男女の恋愛を描いた「封鎖」の2作品と、太平洋戦争勃発直後…

南川高志(編著)「378年 失われた古代帝国の秩序」山川出版社(歴史の転換期)

378年、この年のローマ帝国はアドリアノープルの戦いでゴート人に大敗、皇帝は戦死という惨憺たる有様でした。そしてこれ以降、帝国は統治能力を失っていき、東西に分裂したあと帝国西部はゲルマン人国家の分立と西ローマ帝国の滅亡という事態に至ります。 …

7月の読書

7月になりました。今年も半分終わってしまいました。それにしての、梅雨が関東でもう開けたというのは信じられないぐらい早いです。これでだいじょうぶなんでしょうかねえ。 リチャード・フラナガン「奥のほそ道」白水社:読書中 甘耀明「冬将軍が来た夏」白…