まずはこの辺は読んでみよう

しがない読書感想ブログです。teacupが終了したため移転することと相成りました。

2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

橋場弦「民主主義の源流 古代アテネの実験」講談社(講談社学術文庫)

古代ギリシアのアテネというと、直接民主政を実現したポリスとして知られています。そのアテネ民主政についてはポリスの市民による民主政を最大限に実現し たものとして高く評価される一方で、「衆愚政」として批判的に語られることもあります。特にプラトン…

M.I.フィンリー(柴田平三郎訳)「民主主義 古代と現代」講談社(学術文庫)

アテナイの民主政というと、抽選制度により全ての市民が公職に就く可能性がある、市民が参加する民会で国政の重要方針がそこで決められる、裁判についても 抽選で選ばれた陪審員が評決を下す法廷が開かれている、といったことをどこかで耳にした人たちも多い…

1月の読書

2016年1月、新しい年の最初の月は、次のような本を読んでいます。新春早々、いきなり読み終わった本もありますが、それは年末から読んでいたからです(フィンリーの本)。 そして、2冊の本の感想の終わりで、塩野七生「ギリシア人の物語」にもちょこっとふ…