まずはこの辺は読んでみよう

しがない読書感想ブログです。teacupが終了したため移転することと相成りました。

2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

平山廉「カメのきた道」NHK出版(NHKブックス)

カメというと、最近では生態系を乱す特定外来生物扱いされているカミツキガメやワニガメ、ミドリガメの話題や、数が大幅に減少してしまったガラパゴスゾウガメの話題などが取り上げられることはありますが、その祖先についてはあまり人々の興味・関心を引い…

瀬川拓郎「アイヌの歴史 海と宝のノマド」講談社(選書メチエ)

アイヌというと、北海道に和人(日本人)が進出する前から住んでいた先住民であることは既によく知られています。そして、彼らがどのような生活を送っていたのかということについても一定のイメージが形成されつつあるように思います。 そのイメージが何か、…

講談社「興亡の世界史」

ブログ開設後は10月、11月の読書の記録を付けつつ、現在も少しずつ読書を続けている所です(パムクが全然進まないのに、「幼年期の終わり」に手を出しています)。 で、このブログではその中からお薦め本を数冊挙げるという形を現在取っているのですが、講談…

光文社古典新訳文庫

このブログでも既にお薦めの中に2冊入っていますが、光文社古典文庫から出る本はなかなか面白いですね。昔どっかで名前を聞いたことがある本(「武器よさらば」「カラマーゾフの兄弟」「赤と黒」)から、それって初めて見たような(「猫とともに去りぬ」「…

ディノ・ブッツァーティ「神を見た犬」光文社(古典新訳文庫)

光文社の古典新訳文庫では「猫とともに去りぬ」を前回紹介しました。今回紹介する「神を見た犬」もまた、イタリアの短編集ですが、「猫~」がどちらかというとほのぼのとした感じの話が多かった(このへんはロダーリが児童文学作家だからでしょうか)のに対…

パムクが終わらない

現在、「私の名は紅」を読んでいるのですが、章によって次々と語り手が変わる構成で、違う語り手が同じ事を話していたりする事も結構あり、結構読むのに骨が折れます。電車の行き帰りで簡単に読み終わるような本ではありません。はたして11月に読み終わるん…

11月の読書

11月はとりあえずこんな本を読みました(一部、10月末より読んでいた本もありますが)。 夢枕獏「シナン」(上・下)中央公論新社(中公文庫) 柳沼重剛「地中海世界を彩った人たち」岩波書店(岩波現代文庫) パムク「私の名は紅」藤原書店 瀬川拓郎「ア…