まずはこの辺は読んでみよう

しがない読書感想ブログです。teacupが終了したため移転することと相成りました。

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

森山光太郎「隷王戦記2 カイクバードの裁定」早川書房(ハヤカワ文庫)

早川書房からこの春だされた「隷王戦記」、全3巻構成(予定)の第1巻では主人公カイエン・フルースィーヤが一敗地にまみれ、すべてを失ったところから再起し、バアルベクの新太守マイや仲間達と新たな目標に向けて歩み出すところで終わりました。それから1年…

井上文則「シルクロードとローマ帝国の興亡」文藝春秋(文春新書)

ユーラシア大陸の東西にローマ帝国と漢帝国が形成された時代、ユーラシアの東西を結ぶシルクロード交易が展開されました(なお、本書ではシルクロードをアジアとヨーロッパ、あるいはアフリカを結んだユーラシア大陸の交易路の総称として用いています)。そ…

フィリップ・リーヴ(井辻朱美訳)「アーサー王ここに眠る」東京創元社

アーサー王伝説というと、これまでに色々な翻案がなされ、様々な媒体で描き出されていますし、それに触発された作品も色々とみられます。多くの人々の創作意欲をかき立てるということでは、非常に大きな影響力を持つ物語だとおもいます。 本書もまた、アーサ…

8月の読書

8月になりました。こんな感じで本を読んでいます。 オーランド・ファイジズ「ナターシャの踊り(上)」白水社:読了柴宜弘「ユーゴスラビア現代史 新版」岩波書店(岩波文庫):読了高村聰史「〈軍港都市〉横須賀」吉川弘文館:読了菅豊「鷹将軍と鶴の味噌汁…