まずはこの辺は読んでみよう

しがない読書感想ブログです。teacupが終了したため移転することと相成りました。

2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

本村凌二(編著)「ラテン語碑文で楽しむ古代ローマ」研究社

古代ローマ史、古代地中海世界史を研究する上で、彼らが残した碑文はひじょうに重要な史料となっています。現在発見されている碑文は彼らが残した物のごく 一部にすぎないようですが、現在もなお発見が続く様々な碑文を解読していくことにより、新たな知見が…

ウラジーミル・ナボコフ「カメラ・オブスクーラ」光文社(古典新訳文庫)

裕福でお人好しな美術評論家クレッチマー。彼は何不自由ない暮らしを送っていましたが、映画館のくらやみの中でふと目にとまった16歳の少女マグダに惚れ てしまいます。一方マグダはかなり劣悪な家庭環境で育ち、映画女優への道を目指しながら、映画館の案内…

クリストファー・プリースト(古沢嘉通訳)「双生児」早川書房

(注意)今回は内容に色々と触れるところが多いです。ネタバレをいやがる方は見ないで下さい。 歴史ノンフィクション作家スチュアート・グラットンのサイン会に、アンジェラ・チッパートンという女性がある回想録を携えてやってきます。それは第二次世 界大…

9月の読書

今年も残り4ヶ月、さてこれから何を読もう。あ、そういえば中央公論新社からカントーロヴィチ「皇帝フリードリヒ2世」がでるそうですよ。 元木泰雄「河内源氏」中央公論新社(中公新書):読了 本村凌二(編著)「ラテン語碑文で楽しむ古代ローマ史」研究社…