まずはこの辺は読んでみよう

しがない読書感想ブログです。teacupが終了したため移転することと相成りました。

2011-09-24から1日間の記事一覧

ウラジーミル・ナボコフ「カメラ・オブスクーラ」光文社(古典新訳文庫)

裕福でお人好しな美術評論家クレッチマー。彼は何不自由ない暮らしを送っていましたが、映画館のくらやみの中でふと目にとまった16歳の少女マグダに惚れ てしまいます。一方マグダはかなり劣悪な家庭環境で育ち、映画女優への道を目指しながら、映画館の案内…

クリストファー・プリースト(古沢嘉通訳)「双生児」早川書房

(注意)今回は内容に色々と触れるところが多いです。ネタバレをいやがる方は見ないで下さい。 歴史ノンフィクション作家スチュアート・グラットンのサイン会に、アンジェラ・チッパートンという女性がある回想録を携えてやってきます。それは第二次世 界大…