まずはこの辺は読んでみよう

しがない読書感想ブログです。teacupが終了したため移転することと相成りました。

2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

パニコス・パナイー(栢木晴吾訳)「フィッシュ・アンド・チップスの歴史」創元社

昔、テレビで「名探偵ポワロ」をやっていたとき、エンディング近くでポワロがフィッシュ・アンド・チップスを文句を言いながらも、もぐもぐたべている場面を見た記憶があります。話のはじめのほうで、イギリスにあるのは食べ物であって料理ではないと豪語し…

アーシュラ・K・ル=グウィン(谷垣暁美訳)「ラウィーニア」河出書房新社(河出文庫)

ウェルギリウス「アエネーイス」というと、ローマの文学としてその名がまず挙げられる作品です。トロイアの英雄アエネーアスがトロイアを離れ一族郎党仲間たちを連れて各地をめぐり、イタリアにたどりつくという話を描いていますが、話はアエネーアスが現地…

ジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザ(木下眞穂訳)「忘却についての一般論」白水社

主人公ルドは姉が鉱山技師と結婚したことに伴い、ポルトガルからアンゴラへ渡ります。そこでアンゴラの高層マンションの最上階にて姉夫婦と一緒に暮らすようになります。一方、当時はアンゴラがポルトガルからの解放闘争が展開しており、ついに1975年に独立…

9月の読書

9月になりましたが、果たして今後どうなるのか。それはさておき、こんな本を読んでいます。 パニコス・パナイー「フィッシュ・アンド・チップスの歴史」創元社:読了カレル・チャペック「白い病」岩波書店(岩波文庫):読了岸田麻矢「異国のおやつ」エクス…