まずはこの辺は読んでみよう

しがない読書感想ブログです。teacupが終了したため移転することと相成りました。

2016-06-26から1日間の記事一覧

ケン・リュウ( 古沢嘉通訳)「 蒲公英(ダンデライオン)王朝記 巻ノ二: 囚われの王狼」早川書房

ケン・リュウが項羽と劉邦の話を土台として作り上げたSFシリーズの2巻目がでました。前回はシリーズ1冊目の半分ということで、この先にどうなるのかは まだわからない状態で話が終わり、時間を待てという展開で終わりましたが、この間ではどのような展開に…

アリステア・マクラウド(中野恵津子訳)「彼方なる歌に耳を澄ませよ」新潮社

「灰色の輝ける贈り物」のアリステア・マクラウドは非常に寡作な作家ですが、その中で唯一の長編が本書です。ケープ・ブレトン島に暮らす人々、そこを離れ た人々を題材にした短編が多い彼の長編作は、やはりケープ・ブレトン島を中心とし、そこに生きる人々…