まずはこの辺は読んでみよう

しがない読書感想ブログです。teacupが終了したため移転することと相成りました。

12月の読書

今年も最後の月に突入しました。今月はこういう本を読んでいます。

今月は塩野七生ギリシア人の物語」がでましたが、個人的には、昔の本と比べてなんといいますか、あまり面白くないなあという感想を抱きました。もともと、歴史を描くのではなく、歴史上の(彼女の好みの)男を描くことの方に力点が置かれている人でしたし、これをもとに歴史や政治について語るのはどうなんだろうとおもうところがあるなど、その辺は相変わらずです(知識面のアップデートとかはそもそも期待していませんが)。

そうしたことよりも、「読み物」としては過去の作品と比較してもあまりおもしろく読めなかった。なんだろう、何か大きなことを言ってやろうという野心はなおあるが、寄る年波のせいか筆力がついていかないという感じです。ペルシア戦争の戦闘シーンについても、これといって印象が残らないでするすると読み終えてしまいました。前の作品ではそういうことはなかったんですがねえ、、、。運動会で全盛期のイメージで全力疾走して、足がもつれてずっこけるお父さんをみているような気持ちになってしまいました。第2巻、第3巻は大丈夫なんでしょうか。

海老澤哲雄「マルコ・ポーロ山川出版社(世界史リブレット人):読了
桜井俊彰「消えたイングランド王国集英社集英社新書):読了
塩野七生ギリシア人の物語I」新潮社:読了
南川高志「ユリアヌス」山川出版社(世界史リブレット人):読了
イリヤ・トロヤノフ「世界収集家」早川書房読了
澤井一彰「オスマン朝の食糧危機と穀物供給」山川出版社読了