まずはこの辺は読んでみよう

しがない読書感想ブログです。teacupが終了したため移転することと相成りました。

12月の読書

もうすぐで今年も終わりですね。12月はこのような本を読んでいます。
塩野七生ギリシア人の物語3」が半ばくらいに出るそうです。今回はアレクサンドロス大王の伝記のようですが、果たしてどんな感じなのか、怖いもの見たさで読んでみようとは思いますが、娯楽としての読書にするには説教くさい、かといって勉強になるかというとならない、そういう本に仕上がっていそうで、、、。

(追記:12月13日・14日)
書店にて発見して購入し、早速読みました。結論としては、歴史の勉強でこれを使ってはいけない、そう思う一冊になっています。「ザ・英雄史観」としか言いようのない叙述、独断と偏見による断定的な語りは相変わらず多く、個別の史実関連でも、それは違うんじゃないかというものがちらほらと。どうも、「歴史エッセイ」というやつが私には合わないようだ。

もっとも、終盤に出てくる一人の若者の生涯に静かに思いをはせてほしいという旨の発言についてはなるほどなと思いました。
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そして、そろそろベスト10を選ぶ時期が近づいていますが、下半期まともに読書できていないので、どうしたものか。下半期は読んで面白いと思い、おすすめしたいと思ったものの感想を書きそびれた本もあり(兵農分離はあったのか、武田勝頼はそういう本)、これから感想を書くべきような気もします。

森谷公俊「アレクサンドロス大王 東征路の謎を解く」河出書房新社読了(再読)
中島毅「スターリン山川出版社(世界史リブレット人):読了
エドワード・ケアリー「肺都」東京創元社読了
塩野七生ギリシア人の物語3 新しき力」新潮社:読了
中村るい「ギリシャ美術史入門」三元社:読了
桜井万里子・本村凌二「集中講義!ギリシア・ローマ」筑摩書房ちくま新書):読了
カマル・アブドゥッラ「欠落した写本」水声社読了