まずはこの辺は読んでみよう

しがない読書感想ブログです。teacupが終了したため移転することと相成りました。

2017-01-01から1年間の記事一覧

3月の読書

3月はこのような本を読んでいます。 いろいろと多忙になり、これまでと比べると読書ペースも落ちることになると思いますが、読める時にちょこちょこと読んでいきたいと思います。なかなかにはごたえのある本を並行して読むと全然進まないですね。面白いんだ…

高橋ブランカ「東京まで、セルビア」未知谷

(注)著者名ですが、「高」は、本当は、はしごだかのほうです。それで入力したところ文字化けを起こしたので普通の「高」にしています。すみません。 張鼓峰事件を研究しているロシア人の歴史学者がパーティでであった、青いチャイナドレスに紺のマニキュア…

エドワード・ケアリー(古屋美登里訳)「堆塵館(アイアマンガー三部作1)」東京創元社

19世紀、ヴィクトリア女王の時代のロンドンのある地区に、巨大なゴミ捨て場がありました。そして塵の山の中心には、地上7階、地下6階、礼拝堂や診療所、食堂、教育施設まで備え、地下には鉄道の発着すら可能という館というにはあまりにも巨大な「堆塵館」…

山田重郎「ネブカドネザル2世」山川出版社(世界史リブレット人)

新バビロニア王国のネブカドネザル2世というと、バビロン捕囚を行った王、「空中庭園(吊庭)」を作った王、そしてダニエル書に書かれ、ブレイクの絵画のもととなった国を追われ荒野をさまよい獣と化した(ただし、後で神に許され復活する)王といった話が…

2月の読書

2月になりました。こんな本を読んでいます。エドワード・ケアリーのアイアマンガー三部作は、早く続きが読みたい。そして、現時点ではこれはベスト本候補だな。 熊野聰「ヴァイキングの歴史」創元社:読了 エヴゲーニー・ヴォドラスキン(日下部陽介訳)「聖…

芳賀京子・芳賀満「西洋美術の歴史1 古代」中央公論新社

欧米諸国の博物館や美術館に多数陳列され、日本でも2016年に上野の国立博物館の展覧会で多くの作品が展示された古代ギリシア美術。これを楽しむというと、陶器の形や、そこに書かれた絵画の様式、彫刻の様式などを対象とし、そこに表現された題材が何か、ど…

小野容照「帝国日本と朝鮮野球 憧憬とナショナリズムの隘路」中央公論新社(中公叢書)

世界的には多くのファンを集めるスポーツとして野球がある国はそれほど多くないのですが、東アジアにはそれが集中しています。本書では、そのなかで韓国、そして日本の植民地支配下の朝鮮半島における野球の受容と発展、そして衰退の歴史をまとめています。 …

ジョージ・R・R・マーティン(酒井昭伸訳)「七王国の騎士」早川書房

「氷と炎の歌」という中世イギリス、バラ戦争をモチーフとし、ウェスタロス大陸という架空の世界を舞台とした大長編大河小説があります。非常に重厚なファンタジーであり、群像劇で、現在もまだ完結してません。そんな作品ですが、本編と違う時代を舞台とし…

1月の読書

1月はこのような本を読んでいます。1月に塩野七生「ギリシア人の物語」の2巻目が出ましたが、まあ、それとなく予感はありましたが、その通りという感じですね。まだ、前4世紀の話まで踏み込んでいませんが、多分昔ながらの捉え方のままで進むのではない…