8月は冊数としては比較的色々読めたような気がします。それというのも、「カンタベリー物語」が3冊あったりしたからですが、今月読んで面白かった物はブルガーコフ「巨匠とマルガリータ」ですね。ヴォラントの「原稿は燃えない」とか巨匠の「おまえは自由だ」といった台詞は背景について色々知っていると、よりいっそう感じるところは多いと思われます。
その他に読んだ物も「屍鬼二十五話」はインド古代の物の考え方の一端をうかがわせる面白い本でしたし、「ビザンツの国家と社会」もコンパクトにビザンツの歴史についてまとめつつ最近の知見を盛り込んだ面白い本でした。中野京子「怖い絵2」とハプスブルグ物は西洋史のとっかかりにいいでしょう。