まずはこの辺は読んでみよう

しがない読書感想ブログです。teacupが終了したため移転することと相成りました。

今年のベスト

そして、2022年のベスト本を決めました。

(もうさすがに新しい本を読んで読み終わるというのはないだろうとおもいます)。


澤田典子「古代マケドニア国史研究」東京大学出版会

橋場弦「古代ギリシアの民主政」岩波書店

木曽明子「弁論の世紀」京都大学学術出版会

大沼由布、徳永聡子(編)「旅するナラティヴ」知泉書館

周藤芳幸(編)「古代地中海世界と文化的記憶」山川出版社

イーライ・ブラウン「シナモンとガンパウダー東京創元社

ウィリアム・ダルリンプル「略奪の帝国」河出書房新社

林采成「飲食朝鮮 帝国の中の「食」経済史」名古屋大学出版会

藪耕太郎「柔術狂時代」朝日新聞出版

清水亮「中世武士 畠山重忠吉川弘文館

 

というわけで、10冊となりました。前半が調子が出ず、後半に面白いものが集中したと言うこともあり、後半に選んだものが多くなっています。この時点で感想が間に合わなかったアジア人物史7巻は外しておきましたが、もっと早く読んでいたらベストに入れたかなと。

そして、ベスト1を決めろと言われたら誰に何と言われても「古代マケドニア国史研究」を選びます。長年待ち望んでいた本が出たと言うことで、これを選ばなかったら何を選ぶんだと。フィリッポス2世ギリシア征服の過程をこれだけ詳しく書いてある本はないと思います。「ヒストリエ」でちょうど単行本で終わっている辺りの話なので、単行本派の人も読んで欲しい。